●テクニカルレポート
YAESU HFトランシーバーが
DXペディションやコンテストで選ばれるのは・・・
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最近おこなわれているDXペディションや上位入賞しているコンテスターの多くがYAESUのHFトランシーバーを使用しています。 これは、過酷な状況においても受信できる能力があるため選ばれるのです。もちろん最近では、デジタルデバイスの急激な進歩により、 DSP技術の応用によりIF段で理想的なフィルターを設計することが簡単にできるようになり、シェープファクターが鋭いデジタルフィルターにより 目的の信号だけを抽出してより快適な受信ができるようになりました。 しかしながら、HFにおいては時間、季節、周波数帯による電波の状態、運用方法などいろいろな状況があり、DSPがすべてに対して最適なものであるとはいえません。 そこで、HFに最適な受信機におけるDSPとIF段について考えてみることにしましょう。 ■ HFマシンに見るIFフィルターの重要性 近年、DSPデバイスの能力向上で、IFに近い周波数の中間ステージにDSP処理が入り込んできました。しかしながらまだ実際の電波に近いヤンガー・ステージのIF処理を可能にするには至っておりません。 最新鋭のDSPマシンでも、Sメータを表示させるためにDSPで処理していますが、真のIF処理はまだ実現されていません。時代の注目はDSPのパフォーマンスだけに注がれています。本当にそれでよいのでしょうか? 「特に回路全体のダイナミックレンジが問われるHFの受信部では、DSPステージに至るまでにその性能が決定されてしまう。」と言っても過言ではありません。 今やマスターピースとなっているYAESU HF機に採用されている独自のフロントエンド技術、ハイレベルミキサー技術は、あらゆる条件を予測した試行錯誤の繰り返しにより確立できたのです。 いまでは、これがDXでの勝負を決定的なものにする重要なポイントとなっていることはみなさんもご存知のとおりです。 中でも高いIFステージにおけるフィルターは、HFにおけるさまざまな受信条件にも対応できるよう、IF段間のミキサーに余裕を与えるというとても重要な役目があります。
もちろん、IF段が多くなると設計、製造するためのコストは最も高くなります。 だからといって、それを補うために見た目に派手な部分にコストが注がれ、基本性能にかかる部分が省略された無線機は、使い始めるとすぐにコストダウンされた設計技術がわかってしまうものです。 ▲FT-1000MPのBAND WIDTHスイッチ ■ DXペディションやコンテストなどで使えるリグとは? DXペディションやコンテストでの運用では、強い局、弱い局、わざと周波数をずらして呼んでくる局、スプリット運用、強い近接局からの混信や影響など、 日常の交信ではありえないことがあたりまえになってしまいます。 このような状況でも、最良の状態で受信するためには、IF段での処理方法で決まります。 そこで、YAESUのHF機では、IF段のマッチング、レベル、AGCのタイミングなどを設計するために、いろいろな状態でテストを繰り返し最適なレベルを設定しています。 このレベル配分はとてもクリチカルで、バランス次第では弱い信号はノイズに埋もれてしまったり、聞こえなくなってしまいます。 また、強力な信号に対しても最適なAGCのレスポンスによってコンテストやDXペディションでも安定した受信ができるように設計しています。 また、IFフィルターによって自然で切れの良い受信帯域を再現することができるためDXペディションやコンテストなどの長時間運用でも疲れにくいといわれています。 また、デジタルフィルターのように、切れがとても鋭いものはパイルアップをさばくとき返って使いにくくなります。 YAESUのHF機は、IFフィルターの帯域幅やシェープファクター、AGCのタイミングがDX’erに最適なのです。多くのDX’erは一度に複数の信号を耳で聞き、 それを聞き分ける能力を身につけています。時には、重なった信号を同時に聞き取ることも必要です。人間の耳ほど、感度、選択度が優れた受信機はありません。 これは、訓練次第でますます向上させることができるのです。 DXペディションの成功や、コンテストでの入賞は、良い耳と良いリグの相乗効果がフルに発揮できることによって、成し遂げることができるといえます。 7MHzのような混んでいる周波数で特定の局とラグチューを楽しむとか、RTTYやPSK31、SSTVのような画像、データ通信ならば、DSPはとても有効です。 しかし、DXペディションやコンテストのように、多くの信号を一度に自分の耳で処理するという場合には、あくまでもDSPはその補助機能として使用するだけなのです。 だからこそ、DSPで処理する前のIF段でのAGC、フィルターによる信号処理はとても重要です。
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